みんなのてもみ公式ブログ

2019.10.21

ぼくもたまには心理学を。

 

 

中央通り店のオイルマッサージ、なかなかの評判らしいですね!

ぼくは畑違いなのでしっかりと細かくご紹介はできないんですけれども、大澤さん始め中央通り店のみなさんの熱意を拝見していると、おのずとクオリティはあきらかなのかなと。内側からでないと見えない、本質的な心構えの部分がみなさんに伝わればいいなと思います!!

 

 

そんな神田北口鍼灸治療院の石原です。

こんにちわ!

 

最近なんだか心理学が一部で流行っている気配を感じましたので、ぼくも昔の記憶を引っ張り出してきてみました。

石原は学生時代に専攻そっちのけで”心理学”と”教育学”に熱を上げていた時期がありました。

そんなころのエピソードをひとつご紹介いたします。

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅顔可憐な1年生のころでしたね。

専攻ではないので、一般教養として履修した心理学概論の講義だったと思います。

当時詳しくは知らなかったのですが、その道の権威の先生が教鞭をとっておられました。

御年70を超える高齢に加えて、持病のパーキンソンを押してのご指導でした。

いつも助手の方にお身体を支えられながらのご登場でした。

ありがたいことです。

 

そんな先生が講義の第一回目のお終いに、学生に小さな紙を配られて簡単なアンケートをとられました。

そのアンケートとは

 

「この中で”臨床心理士”を目指される方は少なくないと思います。目指しておられない方も含めまして、もしも自分が臨床心理士になったとしての理想像を教えてください」

 

とてもシンプルなご質問でした。

当時ぼくは臨床心理士というお仕事のことも実はよくわかっていない人でした。

わからないながらに、なんとなく「あ~心理学をする人のことだな…」「心理学で人を診るお仕事だな」くらいの、とってもざっくりとしたイメージ程度のものではありましたが、しかし非常に輝かしい憧れの職業として認識していたのは間違いありません。

はっきりと覚えております。

 

 

そんなぼくの回答はこうです(詳しい表現まで覚えているわけではありませんが…)。

 

「患者さんの心によりそい、一緒に悩み、一緒に問題解決に臨めるような人。決してあきらめず、くじけず、一人でも多くの方をなんとしても支えてあげられるような、そんな人に私はなりたい。」

 

こんな感じで回答しました。

別に恥ずかしいなんて思いませんでした。

本心ですからね。

しかも紙面ですからね。

でも今思うとものすごくこっぱずかしいです。

 

ところでそんなぼくの解答用紙を回収した先生が、翌週の講義の冒頭でこんなことをおっしゃいました。

 

先生:「前回アンケートにお答えいただきました。ありがとうございます。

みなさんの様々な気持ちが書かれておりまして大変興味深かったのですが、臨床心理士という仕事に対して情熱的で”利用者さんのために””利用者さんに寄り添って”というご回答が非常に多く見受けられました。」

石原:「あ~俺だけじゃないんだな~ 世の中まだ捨てたもんじゃないな~♪」

先生:「そんな情熱的な回答をして下さったみなさんにまずお伝えします。

 

臨床心理士になるのはあきらめて下さい。」  


 

石原:がぼ~ん。

 

 

え~~~~~~~~~!?(;・△・)

ですよね。

 

なっかなかないレベルのショックに震える石原をよそに、先生はこう続けます。

 

先生:「臨床心理士のにご相談にこられる利用者さんは極めて異常であり、病的であることが多くあります。またそういった方にこそ情熱的に寄り添いたいと思う方々がこの教室には多くおられるみたいですが、そのすべての方の人格が”崩壊”します。」

 

”おそらく”とか”なるだろう”とかってゆう表現を全く使わないで、全てを断言されました。

 

つまりそういった方に入れ込みすぎると”取り込まれて”しまって、自身のアイデンティティや常識などのさまざまな基礎的な部分を破壊されてしまうんだそうです。

具体例は挙げられませんでしたが、先生はおそらくそういった方々をたくさん見てこられたのでしょう。

あるいは先生ご自身も。

そんな先生のお言葉だからこそ、その時ぼくには反論の言葉はひとっつも湧いてきませんでした。

 

しばらくするとまたムクムクと反骨精神が湧いてきましたけどもね。

でもこのエピソードはその後20年経ってもずっと消えないフレーズとしてぼくの脳裏にこびりついてます。

 

ドラマなんかでちょいちょいよくある口の悪い先生の言いそうなことに聞こえますけれどもね。

そゆのとは一線を画した静かな迫力を確かに感じ、そして圧倒されていたのですね。

 

 

 




 

 

 

結局その後も、当時すでに足を踏み込んでいたこの道(整体師~鍼灸師へ)に進むことになりました。

臨床心理士になっていた可能性も数パーセントくらいはあった気がするのですが、間違いなく先生のあの言葉でさらに削り取られた気がします。

 

あ、全然恨んだりはしていないんですよ?

むしろ素晴らしいお言葉だったと思います。

あの言葉がなければ、ぼくはとっくにどこかで崩壊していたと思いますw

向こう見ずで無鉄砲でしたからね。

アクセルしか持っていなかった石原に、ブレーキというものの踏み方を一番上手に教えてくださったことが今でも鮮烈に思い出されます。

 

それにだからこそ、実際に臨床心理士としてお仕事をなさっておられる先生方を、大きなリスペクトの対象としております。

非常に厳しく、ハードルの高いお仕事の一つだと確信しているんですよね。

 

 

 

出会いというのはいつ突然に訪れるかわからないですよね。

たった1年のご指導ではありましたが、感謝は尽きません。

一方的にではありますが、間違いなく石原の大切な“師”のお一人です。

 

ご承知の通り、非常に厳しい先生です。

きっと今も変わらぬ調子で若者たちを守り、導いておられることと思います。

 

 

 

 

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