2019.08.26
みなさんこんにちは。
今年は意外と冷夏だった七月を終え、八月に踏み込んだ途端に例年どおりの猛暑に見舞われてしまいましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
淡路町・小川町の両店勤務となった夏目は、炎夏の台風の目となって、どちらの店舗も快適な気温で皆様をお待ちしております。
さて、ではさっそく本番に参りましょう。今回は、台風の如くゴーゴーと進めて参ります。
皆様は、夏バテにどのように対処なさっていることでしょう。
よく加熱したものをゆっくり噛んで召し上がる。冷たいものは避けて、水などもゆっくり飲む。スパイスや香りで食欲を引き立てて、箸が進むように工夫する。素晴らしいことです。工夫というのは大事ですよね。
ですが!
本日はあえて、この題目をピックアップしていきたいと思います!
それは――お刺身です!
それも、ただのお刺身ではありません。まさにこの夏が旬、というお刺身があります。七月から九月まで、マグロという大型の魚から飛び回って逃げることで良質な筋肉を持つこのお魚。
そう、それこそが――
トビウオ!
トビウオは九州ではアゴという名で親しまれているそうですが、関東ではあまり馴染みがありません。とびっこ、というトビウオの卵の方がまだ、皆様の耳に馴染んでおられるのではないでしょうか?
※余談ですが、このとびっこの卵を黒く着色したものが、キャビアの代用食になるとか。
このトビウオ。実は、夏にぴったりの栄養で溢れているのです!
加熱すると栄養を壊してしまいがちですが、お刺身であればそんな心配は必要ございません。そこで、今回はトビウオの栄養について、お話ししていきたく思います!!
→1・ビタミンE
一般的に、チーズや豚鳥以外の肉類には不飽和脂肪酸が含まれており、これらをとりすぎると酸化し、動脈硬化や不整脈の原因となるとされています。ところが、トビウオに含まれているビタミンEはこれらの酸化を防いでくれるので、健康リスクを軽減してくれるのです!
→2・ナイアシン
ナイアシンは実は、二日酔いを防いでくれる効果があるとされています。まだまだ暑い日が続きますと、ビールが恋しくなりますよね? わかります。そこで、酒の肴にトビウオを選択してくださいますと、この二日酔いにアプローチすることができるのです。
→3・アミノ酸
人間に必要なアミノ酸。この、アミノ酸についてのお話は、過去の記事でも紹介させていただきました。実はこのトビウオにも非常に豊富なアミノ酸が含まれているのです。ビタミンやナイアシンに加えてアミノ酸まで摂取できる。これはもう。お得三原則と名付けても、違和感はありませんね。
しかし!
とはいえ夏場にお刺身はこわい。もちろん、そのご意見もわかります。当然ながら、摂取される際は新鮮なものを新鮮なうちに召し上がっていただきたく存じます。
ですが!
実のところ、“夏場に刺身はこわい。でも、こわくてもたべたい!”と叫んでいたのは、なにも現代人だけではありません。それこそ、昔の人たちもそのように考えてました。
そこで!
試行錯誤の上、夏場でも冬場でも晴れでも雨でもお刺身が食べたいニホンジンのために考案されたのが、お刺身の“薬味”なのです!
今回はおまけとして、この薬味についていくつかご紹介いたしましょう!
・ねぎ
薬味といえば、まずは思い浮かぶのがこの“ねぎ”ではないでしょうか? ねぎには肉や魚のくさみをとる効果があるため重宝されているように思われがちですが、それだけではありません。ざっとあげますと、殺菌・発汗・血流促進・疲労回復とそれらに伴う風邪予防。万能の薬味といえば真っ先に思い浮かぶのがねぎであっても、おかしくはないのです。
・みょうが
みょうがには消化を促進し食欲の減退に対処する効果が一般的ですが、実のところ、冷え性改善やむくみも改善が望めます。適度に身体を冷やす効果もありますので、夏バテ対策にも良いかもしれませんね。
・わさび
つぅーんと辛いあのわさび。苦手な方もおられますが、私は嫌いではありません。少量を溶かしながら使うのが好きだったりします。さて、そんな私の好みはさておき、お刺身といえばわさびというほどに、わさびとお刺身は深い関係にあると思います。わさびの効能の中でも特に優れた効果が期待できるものが、殺菌・消化促進・食欲増進。次点で免疫力向上やがん予防。それから、骨の強化まで。今わかっているだけでも、これだけの効果が望めるのです!
このように、トビウオのお刺身と薬味には、夏にぴったりの様々な効果があります。
ぜひ夏バテを食で乗り越えると共に、トビウオと薬味にあらたな可能性を見いだしてみてはいかがでしょうか?