こんにちわ!
神田北口鍼灸治療院の石原です。
たまには専門的なこともお話しなければと思い立ち、東洋医学のルーツに立ち戻ってお話してみようと思いました。
ルーツからのお話になりますので、このシリーズは長いですよw
Vol.1として“てあて”についてお話させていただきたいと思います。
有名なお話ですし施術中のトークのネタにもよく使われますので、すでにご存じの方も多いかと思います。
初めての方はご覧くださいませ。
“てあて”は手当てですね。
文字通り手を当てる行為です。
患部に手を当てるだけでなく、包帯を巻いたり絆創膏を張ったりなど、応急処置全般を指す場合が多いように感じます。
”応急手当”っていいますもんね!
ところでルーツとしては、文字通りの手を当てる行為そのものが答えですね。
みなさん例えばどこか、机のカドとかに手をぶつけたとします。
「痛てっ!」
って、ぶつけた手を反対の手で抑えますよね?
それが手当です。
どど~ん。
大げさにしてみました。
ぶつけたところを、試しに抑えないで我慢してみてください。
ものすごく落ち着かないですから。
どうしても抑えたい衝動に駆られます。
そして抑えると痛みが心なしか落ち着くし、なにより安心できるんです。
抑えるのを我慢したあとならば、なおさら安心感を得られますw
痛みやつらさを感じたら、動物ならたぶん舐めます。
人はまず手を当てるんですよね。
手を当てても引かない“つらさ”に対して、人はさらに刺激を求めます。
「もっと強く」とか
「もっと深く」とか
「もっと温かく」とか
中にはそれでも足らなくって、とうとう人の手では及ばなくなってきます。
そこで登場するのが
“石”
なんですよね。
より硬いものでより強い刺激を求めるのです。
そしてとうとう皮膚の上からでは足らなくなって皮膚を破りだすのです。
それが鍼やメスのルーツとなったと言われております。
原始時代のお話ですよね。
現代では、遥に繊細な処置が考案されております。
「手では足らないけれども、とはいえ痛い処置は嫌だ」
たぶんこんなお声が一番多いような気がいたします。
「それが人情だよ」なんて思いたくなりますが、お隣の韓国や中国では、現在でもかな~り“痛い”治療が主流のようです。
日本ではどうしたら痛くないかを徹底的に追求しました。
その思いが“鍼”に込められているんですね。
とってもやさしい道具なんです。
みなさんそんなに怖がらないであげてください。
こんな形で手当てから鍼のお話へ自然に移行しておきながら、次回は“お灸”のルーツをご紹介いたします。
それでは、また次回。
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